07_machii

どんどんエスカレート!

白樺湖、霧ケ峰に行って味を覚えた自転車ツーリング熱は留まる所をしらず、どんどんエスカレートしていきました。きみちゃんと二人で信州の北、新潟県の糸魚川へ海を見に行こうという話になり、泊りがけで夏用の寝袋持参で走りました。諏訪から木崎湖、青木湖を経由して夜も走り、新潟県糸魚川を目指したんです。ようやく日本海岸に着き、海を目の前にすると感動しました。

「海だ、海だー!」

長野県人のせいなのか、海を見ると興奮、興奮。

「ここまで自分の足で来たんだー!」

喜びは大きく、自転車ツーリング熱はますますエスカレートしました。

新潟の次に走ったのが富士五湖ツーリングでした。若者が使うポピュラーな簡易宿泊所、ユースホステルを使って、西湖、河口湖、本栖湖などを走りに行ったんです。このとき僕はとある珍品をサイクリングに持参しました。

「せっかくの記念すべきツーリングだから、ある物を持っていくことにしたよ。」
電話越しにきみちゃんに伝えると、

「なんだ、何を持っていくんだ?」
必死に知りたがるきみちゃんをじらせ、 

「当日まで内緒だー。」
と意地悪を言って電話を切ったんです。

今では信じられないほどコンパクトになっていますが、当時のそれは今現在の小型化したものと比べると、10倍の大きさと重さがあったと思います。大きなデッキとカメラ・・・。

そう、あのときは家庭用のビデオカメラを持ってツーリングに行ったんです。まだデッキとカメラは一体化されてなく、2つの機材の重さ合わせて5~6kg、いや、もっと10kg近くはあったと思います。

出発当日。自転車ビデオカメラマン姿で小松君宅に参上すると、

「・・・待井ー、ビデオなんか持ってきてどうするんだあ、これであの右左口峠を上ろうなんて思ってんのかあ?」
呆れ顔のため息交じりで笑うきみちゃん。

こんなものをよくも・・・今はそう思う。でも当時は自転車旅行の思い出、記録を残そうと真剣だったんだと思います。写真じゃ不十分で。こんな体験をお話したら、当時の自転車ツーリング熱血振りが伝わるでしょうか。

こうして小松君と出会い、自転車ツーリングに目覚め、計画に次ぐ計画、そして走行と、ブレーキの効かない高校時代を過ごすことになっていってしまったんです。 

(写真:なんでもない日本海の海岸の写真。でも当時はこんな風景を目の前にして興奮していたんですね。)

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コメント2

こばさ :

はじめて書き込みします。

実は、私も、海を見るとコーフンする長野県人です。あと、高校時代に糸魚川まで(私は、塩尻からでした)ツーリングしたのも同じだったので、当時のこと、懐かしく思い出しました。

確かに、「海を見に行く」というアイデアは、普段北アルプスの山麓ばかり眺めている身にとって、格別にワクワクするものだったように思います。現実は、糸魚川で夜にえらく蚊にさされ、情けない思いもしましたが。

その後、大学ではしっかりサイクリング部に入り、海沿いの道をよくふらふらと走りました。でも、その中で、峠越えなんかも大好きになりました。

・・・あれ、もしかすると、峠越えが好きなのも、山育ちのせいかな?

ま、とにかく、高校時代のツーリングって、その後への影響が、すごく大きいですね。

yaezo :

わたしも北海道を走っていて、日本海を見たときにはコーフンしました。
海はいつ見ても「わぁ・・・・海だ!」と心をゆさゆさと揺さぶられますね。
不思議なことに、海を見ながら走っているときはそちらに気をとられるせいか、自転車で長距離を乗ってもあまり疲労感を感じません。
海の癒しだ・・・・と思いました。

>ブレーキの効かない高校時代
なんですか、このカッチョよすぎるフレーズは!!!
わたしも今度使おう。

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