憧れ
高校2年生の春休みのことです。新聞配達の貯金で自転車を新調しました。
キャリアも付いているので荷物が積め、長期ツーリングも可能となってしまいました。時間さえあれば、勉強もせずに、自転車ツーリングに出掛けていました。
1週間程の予定で走った伊豆一周ツーリングは友人と行くそれとは違い、とても新鮮に感じました。古臭いユースホステルに泊まり、そこで同じ釜の飯を食べながら同じ風呂に浸かって地方の人と話すんです。その話のネタはとても新鮮で興味深いものでした。たまたまそこにやってきた、とある年配の旅行者の人生論や人生観などを、当時は真剣に聞き入ったりしました。
春休み、伊豆半島一周から帰宅した私はますます、自転車旅行にのめり込んでいきました。当時、サイクルスポーツと言う自転車雑誌を読んでいたんですが、この誌面上で梶政雄さんと言う30歳過ぎのサイクリストが、自転車世界一周「クールガイ梶の世界無尽横断」と題し連載をしていました。それを見て、
「すごい!羨ましい。夢のようだ。」
雑誌には時々梶さんが旅行中に撮影した大きなカラーポスターが付属してくるんですが、それを自分の部屋の壁に張りつけては、憧れていました。
「きっとこの梶さんって言う人は頭がいいんだろうなあ、フランス語に英語、スペイン語を話せて、いっぱいスポンサーも付けて、お金持ちで・・・いいなあー。梶さんみたいに夢のような自転車ツーリングをしたい。でも、いったいいくらいるのかなあ、500万円くらいあればきっと・・・はあーあ。」
それは夢の、そのまた夢の話だと決め付けていました。でも、そう分かっていながらも、梶さんのカラーポスターを眺めては、
「いつかは、いつかは・・・。」
そう、世界旅行に憧れ続ける日々でした。
(写真:当時、自転車世界旅行の記事を連載されていた梶氏)
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おじいさんが氷見にいらっしゃるそうです。富山国体の時はロードレースで優勝。氷見の商店街をゴールスプリントで駆け抜けたとか。その野寺選手のブログが掲載されたサイト... 続きはこのサイトで。

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