00_power

鉄研、自転車、N.A君

「自転車がなかったら、もう、僕らは会うことはなかったやろなあ・・」

ぽつり、とN.A君はつぶやきました。そうです。ついに、あのN.A君と再会を果たしたのです!!

どこで働いてるの?京都駅の近く?じゃ、京都駅前のスターバックスの正面で待ち合わせるというのはどう?7時くらいでどうかな?7時と言っても朝じゃないよ、夜だよ。19時だよ。了解。

ということで、場所と時間は設定されました。しかし彼は中学卒業以来出会っていない。本当にわかるだろうか。白いバラでも胸にチャリーンと挿して、この人だと特定できるようにしておいた方がよかったかしら。と若干不安に思いつつ、キコキコとビアンキに乗って到着しました、スターバックス。

そこには、私が抱いていた彼に対するイメージを正面から否定するような男の人が立っていました。黒縁の眼鏡。確か彼はこんな眼鏡をかけていた・・・はず・・。けど、なんか携帯を見ながらブツブツと独り言を言ってはるし。目つきもあやしいし。あ、目があったし。けど、すぐに逸らされたし。

私は震えていました。どうしよう。どうしよう。N.A君ってこんな挙動不審になってしまったのか?するとそこに、ものすごーく爽やかな、大柄な男登場!自転車を押している。デカデカと「DURA ACE」と書かれた帽子がすごくしっくり来ている。間違いない!!「N.A君?」「そうそう」「おおー」「おおー」

安心感と懐かしさとが京都タワーの下で交錯した後、二人でご飯を食べに行きました。N.A君ときたら、時間が止まってるのか?と思うほど前と変わりませんでした。一方、彼からすれば私は随分と変化したそうです。あらそう。

久しぶりに出会った我々は、何の話をしたか。
power 「N.A君はどうして自転車に乗るようになったん?中学の頃はどちらかと言うと、いや、勝手なイメージやけどね、鉄道研究会向き、略して鉄研、ていう感じやったから」
N.A君 「うん、高校では鉄道研究会やったよ」
power 「おわ、ほんまやった!」
N.A君 「鉄道研究会の楽しみは、鉄道に乗って色々なところに行くとこにあるわけよ。この前はあれに乗ったし、次はあの電車に乗りたい、とか。で、もっと行動範囲を広げるために輪行を始めたってわけ。そしたら今度は自転車の方が面白くなって」
power 「へぇー。輪行から自転車に入る、か」
N.A君 「結構いはるみたいやで、そんな人」
power 「で、普段、仕事以外は何してんの?」
N.A君 「自転車かな。他にやることないなあ。本も読まへんようになったし、映画も観ないし。自転車、やなあ」
power 「自転車は誰かと走りに行ってんの?」
N.A君 「いや、基本的に独りで走るよ。レースも独りで行く」
power 「N.A君・・・。自転車、好きやろ?」
N.A君 「・・・好きやなあ」

N.A君は、本当に自転車が好きなようでした。そして、冒頭のセリフが・・。

自転車には人を結びつける力がありますね!ではまた!

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コメント3

power :

ええ話や~

takeda :

ほんま、ええ話やなぁ。

@わ :

ええ話やなぁ(しみじみ)。

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