07_machii

チェコ人サイクリストの情熱・・・。

カザフスタンと言う国を走っていた時です。大草原の中にポツリとあるバルハシという集落に到着しました。ここの食堂で遅めの朝飯をとっていたとき、欧米人らしきカップルのサイクリストが僕の目の前に姿を現しました。

カザフスタンの長い大平原の道彼らの出身はチェコ。1年と2ケ月自転車旅行をしており、東欧からウクライナ、グルジア、インド、ネパールなどを走り、中国はチベットを走って来たと言いました。チベットを非合法的に走ったり、その途中で日本人団体旅行者に呼ばれ、ピクニックを共にしたりと旅のストーリーを楽しそうに話してれました。そんな彼らの旅姿は、本当にボロボロ。貧乏に徹しており、旅行中はほとんどレストランにも入らず、ホテルにも金は費やさず、必ずテントを張って毎食自炊だと言いました。

<写真右上:カザフスタンの長い大平原の道。ボコボコのアスファルトが続いていました。>

「辛くても色んな国を走りたい、旅をして色々見てみたい。」

先進国で貯金して、お金に妥協する僕の旅とは雲泥の差でした。物価の安い国でコツコツと貯金をし、貧乏でも質素な旅をする彼ら・・・。もし僕がチェコに生まれて同じような旅を目指したなら、とっくに挫折していたでしょう。彼らに旅の本質とは何か?と、喝を入れられた思いでした。旅の話で意気投合し、結局1時間もここで話し込んでいました。彼らはこれから僕が目指す首都アルマティ市内の地図をくれました。僕もロシアのガイドブックを渡しました。

チェコ人カップルサイクリスト食堂の外に出て、またびっくり。彼の靴はボロボロ、自転車のサドルもボロボロ。そして彼の擦り減った、穴の開いた継ぎはぎタイヤを見て、目頭が熱くなりました。それはいつバーストしてもおかしくないタイヤだったのです。そんなタイヤを使ってでも走っている。縫い合わせてまでも走っているんです。ここまで気合いを入れて走っているサイクリストには、かつて出会ったことはありませんでした。僕の予備タイヤは4本。仮に2本を彼らに渡したとしても次の補給できそうな国までは十分走れる。彼らの熱意と意気込みに心を打たれ、僕はタイヤ2本を取り出し、彼らに渡してしまいました。

チェコ人カップルサイクリスト「これを使ってよ。」
「それはまずいよ。」

そう言いましたが、どうしてもタイヤを受け取ってもらいたかったんです。決して変な同情ではなく、敬意を払う気持ちで、です。彼らの熱い心が僕をそんな気持ちにさせてしまったんです。資金を十分に準備して完璧に旅に備えた自分の姿が何か恥ずかしく思えてなりませんでした。今でも印象に残っている「素晴らしいサイクリスト」との出会いです。


<写真右2枚:カザフスタンのバルハシという集落で出会ったチェコ人カップルサイクリスト。>

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コメント2

水まんじゅうのおいしい季節となりました。
その後いかがお過ごしですか?yaezoさん。
コメントを見るたびに、いつも楽しく拝見しております。私の場合、どうも気の利くコメントが見つからず、いつも平凡な返答となってしまうのですが、どうしたものでしょう。yaezoさんみたいに常日ごろから気の利く、笑えるコメント集を色々勉強しないといけませんね。反省。

しょぼくなんてないです!コツコツが一番の近道だと思います。次の課題はどこの国に行くか・・・でしょうか?

アディオース!

yaezo :

わたしは「カザフスタンでね・・・」と言われたときに、「え、カザフスタンってどこにあるんだっけ???」と思うのですが、世界をグルリとしてきた待井さんは、やはり「○○○の国」と言われても「ハイハイ、あそこね」と瞬時にしてわかるのでしょうか?こんにちは、yaezoです。

それにしても、先進国でだって3年で1000万円を貯めるのは、普通の人には至難の業だと思います。

わたしは、昔に流行った”500円貯金~この缶で30万円貯まる”というアルミの貯金缶で、現在お金を貯めています。
もう2年目になりますが、多分(中身が見えないので、重さで推定)10万円くらい貯まりました。
もう少し貯まったら缶きりで開けて、そのお金で旅行に行くつもりです。

と、わたしの場合は、とてもささやかでショボイです。

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