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MUSICレビュー:「Tour de France Soundtracks」Kraftwerk

2003年秋、KRAFTWERKの新作が出ました。16年ぶりです。しかもタイトルが「ツールドフランス」ではありませんか!サイクリストで、このアルバム名に心動かされない人がいるでしょうか。参考までに、「サイクリストであればこのアルバル名に心動かされる。」の対偶は、「このアルバム名に心動かされなければ、サイクリストでない。」です。

私であればKRAFTWERKの新作というだけで、間違いなくアルバムを買うでしょう。そしてツールドフランスというだけでもこれまたアルバムを買うでしょう。ということは、最低でも二枚は買わなければいけない。このようなジレンマが発生していたのですが、結局もちろん一枚しか買いませんでした。

少し話は変わりますが、自転車(特にロード)に乗ることと音楽とはどう繋がるのでしょうか。ローラーでの練習を含まないとすれば、走りながら、ましてやレース中に音楽を聴いている人はおられないでしょう。そして私のように、自転車に乗りながら特定の旋律やリズムが延々と頭の中に浮かぶことはないと言い切れば、結局のところ音楽と自転車とは、大部分のスポーツがそうであるように、間接的な繋がりに過ぎないわけです。自転車に乗る前に、降りた後に、走りと音楽とを重ね合わせるより他ないのです。

ということは、特に競技サイクリストにとって音楽とは、理想/描写ではないかと思うわけです。

この理想を精神的理想と肉体的理想の二つに分けますと、精神的理想の音楽とは試合前などにリラックスしたり精神を高揚させるために聴くものです。これは、普段より自分が好きなものを聴けばよいので、クラシックでもメタルでも演歌でも構いません。一方の肉体的理想の音楽ですが、これは、自転車がペダルを規則的に回転させる行為であるのだから、そしてギアを落とさずに規則正しく走り切れば勝利は近くなるのだから、そうあるべくある程度規則的なリズムを刻んでいる音楽の様に走らんとする目的で聞くものです。

次に描写の音楽とは、音楽に転写された自転車の走りということです。そして、もちろんこのモデルが優れたものであるならば、理想的な役割を果たすことができるでしょう。

話を戻しますと、このKRAFTWERKのTOUR DE FRANCE SOUND TRACKS、極めて描写的ではないでしょうか。最初の連続した4トラック。これを聞いて自転車が淡々とかなりの速度で平地を走る姿を思い浮かべない人がいるでしょうか。

しかし、圧倒的なのは最後のトラック「TourDe France」です。この曲は長いレースが終わった後の、あの、弛緩した満足感以外のなにものでもない!レース経験のおありの方は私が何を言わんとしているのかわかっていただける筈です。そしてこの旋律、音はまさにゲームミュージックを彷彿とさせます。ドラゴンスピリットです。ツールドフランスがシャンゼリゼのスプリントで終了、直ちにに漂うゲーム(試合)クリアの雰囲気、これは自転車を愛し、ツールドフランスを愛する人でなければ表現できないのではないでしょうか。

キーボードよりも自転車レースに夢中であるとうわさされているクラフトワーク、だそうですが、これはまるで自分がレースを走っているかのような感覚に導いてくれる、高質の描写なのです。兎にも角にもこのようなサイクルミュージックを聴くことができて大変満足ですから、ベタ褒めさせて頂きます。

☆☆☆☆★★★(☆=20点、★=5点)
power(2003/10/15)

注:このレビューは、2003/10/15に旧power's cycle diaryにて掲載したものを、今般訂正・加筆したものです。

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↑ってか自分でこうタイトルつけといてなんだけど、言い訳を言わしてくれ!!(笑)   「強風がわりぃ~んだ!! 全部強風のせいだ!!」\(○`ε´○) ... 続きはこのサイトで。

コメント9

マーチン :

power>というか長い!
そうですね。まだ研究中の事柄なんで言葉が長くなっていますし、今後の活動(大会)によって内容がとんどん変更している段階です。
当たり前で普遍な行動でも、よーく観察して視点を変えればいろいろと面白いことが解ることあるんですよね。
個人的には、ひびる大木に91へぇーなんですけど

power :

マーチンさん、こんにちは。

>クラブで爆音で聴ける反復音楽と自転車に乗る楽しさが同一であるのが判明したのですが

マーチンさん、ブリリアントでクールなご意見ありがとうございます。
私も反復音楽を好むタチです。
反復運動は円運動=単振動に他ならないわけですから、ある程度規則正しいリズムの音楽と、ペダルを回転させて車輪を回すという行為とがシームレスに繋がっているのはよく考えなくても当たり前のことなんですよね。

ちなみに、マーチンさんのサイトでは上記のご意見についてよく?(というか長い!)まとめられているので、皆様ご参照あれ!

マーチン :

クラブで爆音で聴ける反復音楽と自転車に乗る楽しさが同一であるのが判明したのですが

power :

◆マーチンさん、こんにちは。
返事がおくれてすみません。

クラブでノリノリが、自転車にノリノリ
ということになってしまったんですね!驚 (←NODERA氏風)

ひょっとして次あたり、「卵かけご飯に海苔海苔」となってしまう可能性があるかも・・・
すみません、バチグンにキレのあるギャグでした。

追伸:Jelly Tonesもイケてます。

マーチン :

クラブでテクノ、トランスという音楽で朝まで踊っていたのが、
いつのまにやらロードバイク乗りに変わってしまいした。

power :

◆ suzyさん
僕も持ってます!

suzy :

あっ!コレ持ってる!

power :

◆ ラル 様

「ブレイクダンス」の中でかかっていたとは。
それは知りませんでした。近いうちにチェックしてみたいと思います。

ところで、2003年のことになりますが、
http://www.bounce.com/article/article.php/904
に、インタビューが掲載されています。その中で、

「そんなグループの歩みを乗り物にたとえると何になるのかしら。」
という問いに、ラルフ・ヒュッターは
「やはり競技用自転車だろう。」
と答えています。感動的です。

ラル :

KRAFTWERKの「ツールドフランス」・・・僕が初めて知ったのはもう20年近く前でしょうか?「ブレイクダンス」という映画の中でターボとういう少年がほうきで掃除しながら踊っているシーンがあったのですがその時かかって
いたのが「ツールドフランス」だったのです。
踊りも凄かったんですがその「ツールドフランス」がリミックスされていて大変イカシていたのです。

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