大いに語ろうツール・ド・フランスの魅力 その2
ロードレースは、どこが面白いのん? という話でした。「ロードレースは、必ず最後にクライマックスを迎える!!」いうても、そんなスポーツは他にも競馬とか競輪とか競艇とか競歩とか? なんぼでもあるやん? との疑問がふつふつと湧いてきます。
しかし、序盤は、たらたら美しい風景を走りまくる自転車に惚れ惚れとしつつ猛烈に眠気を催す。中盤は、愉快な解説を夢の中で聞きつつ、「おーーっっと! アタックだっ!」の大声にビクッと反応、再びうつらうつらと時間をつぶす。
…こういう、テンション下がりっぱなし、眠気とのたたかいの時間があるからこそ、後半のどんでん返し、クライマックスが盛り上がるのであります。この強弱/緩急の具合は、まるで一編の映画を見るようだ…と私はいつも一人ごちるのでした。
さらに、これはロードレース中継以外にはとんと思いつかない特質ですが、とにかくカメラが近い! ということです。
まず、そもそも観客が近いわけです。山岳の登りでスピードが落ちると、観客が飛びだしわーわー騒ぎながら選手を応援、選手のお尻をペシペシ叩いたり水ぶっかけたりはよくある光景、ええ歳したおっさんが悪魔の格好してわーわー騒いで跳んだりはねたり、上半身ハダカのおっさんが星条旗ふりまわして真剣勝負の走路をほとんどふさいでぎゃあぎゃあ騒いだりします。
観客が選手をいろえるほど近づけるスポーツ他には、土俵に向かう力士の背中をペシペシ叩く大相撲がありますけど、それとて真剣勝負の瞬間に近づけるわけではありません。大相撲、取組みの最中、もし土俵に上がって力士のお尻をぐいと押す、赤鬼の格好して「はっきょいはっきょい」叫びながら力士の目の前に握りこぶしを突き出す、…てなことすれば、即刻「頭のおかしい人」としてどこかに運ばれてしまうことでしょう。気をつけたいものである。
閑話休題。つまりヨーロッパのロードレースは、狂気に寛容なスポーツなのである。というか、ともかく、「ロードレースは、選手にもっとも近づいて応援できるスポーツ」とよく言われるそうですけど、テレヴィカメラもまた、選手に近づきまくってド迫力映像をお茶の間に届けてくれるのであった。
たいていの場合、カメラマンを積んだオートバイがロードレース選手と併走、刻々変化する彼らの表情をドアップで伝えてくれます。これがまたなんともドラマティーーック!
かと思うと、次のカットはヘリコプターからの壮大なる空撮、このドアップ、俯瞰カットの切り替えのコントラスト、はたまた逃げる選手と追う集団を交互で見せるカットバック、など、ロードレース中継ほど映像的に見どころ満載の演出がされているスポーツが他にあるやなしや?
オリンピック中継は近年、「スポーツ中継の実験場」といえるほど、毎回アッと驚くカッコよいカメラワークを見せてくれたりして、それはそれで面白いのですけど、カメラが近づきすぎて選手から「邪魔や! 退け!」と罵られたり、さらに近づきすぎて選手をすっ転ばせてしまうようなスポーツはロードレースの他になかろう…。
いやほんと、ロードレース中継は面白いですなー、もうちょっと続く。
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BABAさん、はじめまして。
BABAさんの記事を見て『ただマイ』『毎チャン』 を読み、自転車全般“超どシロウト”ですがツールのDVDも買ってしまったものです。
ロードレースって奥が深くて格好よすぎです!
もうこうなったら言いなりで、『ツール100話―ツール・ド・フランス100年の歴史』も読んでみようと思っています。
Dananさん、こんちは!
>ロードレースの中継も、もうちょっと人気がでても良いような気がする
ですよね! …やはり織田裕二にスタジオにきてもらってはしゃいでもらうしかないのか…? ではなくて、少しずつ放送枠が増えてますので、そのうち一気に大ブレイクするのでは…? と予感しております。
最近は見逃していた元クラシックのワンデーレースを見ておりますが、グンバツの面白さです。すぐ寝ちゃうけど。
skdさん、こんちは!
> ロードレース中継のあの超絶のカメラワークには脱帽です。
いやほんと、下りで100 Km/hとか? バイクカメラも命がけですね。レースの総合争いの面白さではツールはさっぱりでしたが、中継テクニックではフランスがいちばん、といったところでしょうか。日本では、なかなかむずかしいんでしょうね、そのあたりいかがですか、今中さん!?
ビバ! バイクカメラ!
BABAさん、こんにちは。
ロードレース中継のあの超絶のカメラワークには脱帽です。
動いているバイクの上から選手のスプロケやふくらはぎにズームインしていくなんて、よっぽどのスキルがないとできません。
そしてそれを支えているバイクのライダーのスキルも相当のものだと思います。
本当に間近から、ドラマティックな映像を伝えてくれますね。
知り合いのカメラマンの人が一度、同じように国内レースを撮ったことがあるそうです。
そのときはバイクの運転手から「動かないでください!」と言われたんだそうです。
国内ではなかなか、そういうのに慣れた人はいないのでしょうね。
> 序盤は、たらたら美しい風景を走りまくる自転車に惚れ惚れとしつつ猛烈に眠気を催す。
そのとおりですね。それにしても、もっと単調であろう駅伝やマラソンの中継は、そこそこ人気がある様子。
そう思うと、ロードレースの中継も、もうちょっと人気がでても良いような気がするのですがね。