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KyotoLOCOに行ってきました 3

みなさんこんにちは。本日こそはKyotoLOCOに潜入する話をします。

メッセンジャーの乗る自転車は、 ピスト です。ピストとは、競輪に使われる自転車です。後ろ向きにペダルを回せば後ろに進むあれです。ただし、若干の改造や改良が加えられています。ブレーキが装着されている、とか。

にしても、多くのメッセンジャーがピストに乗るのはなぜか。その理由は誰にも知られておらず、もし原因をスマートに解明できたらノーベル賞が与えられるであろうと言われていません。ノーベルサイクリスト賞が与えられるであろうと囁かれていません。読みにくい文で失礼しました。ピストには変速機能はないけれど他のどんな自転車よりもよく走るし、何よりも洗練されたフォルムがクールなんだと思います。

Locoの話にもどります。沢山のピストが集合している真っ直中に、のろのろと入ってゆくママチャリ (私 and Wink君) を想像して下さい。確かに入り口の付近では至って感じの良い外国人メッセンジャー、ってほぼ全員がメッセンジャーなんでしょうけど、が挨拶をしてくれましたが、緊張感がすぐに溶けるなんてわけはありません。

私は隠れるようにしてWink君を隅っこの方に停めました。振り返って見ると、Wink君は心なしか寂しそうでした。というのは単なる擬人化表現です。再三再四、口を酸っぱくして言っておりますが、Wink君は感情を表現する “すべ” というものを全く持ち合わせていないからです。Wink君は一部にゴム状の物質を有する鉄の塊だからです。「Wink」 なんて、思い出されることもないどこかの工場で、無表情な機械に貼られたただのシールなのです。でも、私はWink君にきちんと鍵をかけた。それはWink君のことを大事に思っている証拠ではなかったか。なんて。

さて。潜入(駐輪)は無事完了したけれど、一体私はどうしたらよいのか?感が激しく漂ってきました。あたりには知っている人もいなさそうです。そりゃそうでしょう。私はメッセンジャーではないのですから!

こんな手持ち無沙汰な場面ではニコニコするのが一番です。ということでニコニコしておきました。本心を言うと帰りたいけど、折角ここまで来たのだから西部講堂の内部ではどのようなことが行われているのかを確かめなければなりません。よーし、意を決して講堂内に入ろうとしたそのとき!

「powerさんですか?」
「は、はい。失礼ですが・・・」
「pottaです。」
「あ、pottaさん、はじめまして!でも、どうして僕がpowerだとわかったんですか?」
「Wink君。すぐにわかりましたよ」
「え!!」

刹那、Wink君はキラリーンと、まぶしく輝いたような気がしました。その場に存在していたどんなピストよりもスタイリッシュな自転車であるように思えました。

Pottaさんはそれまでに一度もWink君をご覧になったことはないはずです。にもかかわらず、すぐにわかったそうです。Wink君は、それほど注目を集めていたんですね。いいぞ、Wink君!

Pottaさんは講堂の中を案内してくれました。案内は1秒で終了し、すぐさま、スプリントゲームで勝負しようと言ってこられました。スプリントゲームとは、固定されているピストのペダルをグルグル回して仮想的に300mを走り、タイムを競うゲームです。コンピュータに接続されていて、ピストの右前に設置されたモニタの画面にはトラックを走る誰かさんの姿が表示されます。しかし初めて出会っていきなり勝負をしようだなんて。心の準備ってものが。でも仕方ない、やりますか。ということで、私はPottaさんに勝ちました。

周囲を見渡してみると、すごくゆっくりとしたペースでKyotoLOCOは進んでいるようでした。みんながのんびりと、楽しんでおられるのがよく伝わってきました。天気も良かったし。

Cossetさん、あみいごさんにもお会いした後、そろそろ帰ろかと私はWink君に乗って帰路につきました。KyotoLOCOはまだまだ続いているはずです。家に帰ってから、二時間ほど一人でロードに乗りました。

KyotoLOCO、友達同士や仲間同士で来たら非常に楽しいのではないでしょうか。とはいっても、メッセンジャーのためのイベントなので何も知らない人がふらっと行って十分に楽しめるかというと、わかりません。メッセンジャーという連帯感がイベントの根底に流れているキモだからです。

おわり。

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