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私が自転車を愛する理由 by 深山 哲夫 さん

深山 哲夫 さん

今回のテーマ「私が自転車を愛する理由」を聞いて、まず考えたのは「自分は自転車を愛しているのか?」という疑問だ。

私はいわゆる自転車マニアではない。
自転車を持って南米を放浪していたときは、一丁前にサイクリスト気分だったが、帰国してからは愛車は自宅ベランダに出しっぱなしで、ついにはチェーンを錆びさせてしまった。
自分は室内でぬくぬくと暮らし、愛車には雨風を浴びせっぱなしなんて、およそ愛しているものに対する仕打ちとは思えないではないか。
だから休日の路上でサイクリングウェアに身を包み、ピカピカの愛車でさっそうと駆け抜ける人たちを見ると、「すごいなぁ・・・」と関心してしまうのである。

でも私は自転車が好きだ。自転車というハードが好きというわけではなく、自転車に乗るという行為が好きなのだ。
いや、もっと突き詰めて考えると、どこにでも自由に行けるという開放感が好きなのであって、それは別に自転車でなくてもいいのかもしれない。
ドラえもんの道具「タケコプター」がもし本当にあれば、あれでもいい。

それなら車やバイクでもいいのかもしれない。
だが車は閉鎖的な空間で開放感がないし、なにより車道があるところしか行けない。
騒音と有害ガスを発し、燃料が無ければ、ただの重い金属の塊と化してしまう。

自転車は自らが動力源だから、何にも依存せずに進んで行ける。
自分の気持ちと力しだいで、どこにでも行ける。その気になれば世界一周だってできる。
気になる横道にも入れるし、どこでも好きなところで止まれる。
誰にでも乗れて、そんな無限の可能性を持った乗り物は、自転車しかないのではなかろうか。

例え、通勤や用事であっても、自転車に乗るときの気分は「自由」だ。
ましてや休日だったり、天気が良かったり、緑がきれいだったり、誰かと一緒だったり、美味しいお店が目的地だったりすれば、気分は最高!である。

そんな時間を持てるシンプルな乗物、自転車。
正直なところ「自転車への愛」と言われるとちょっと引いてしまうけれど、やっぱり私は自転車が好きだし、一生関わり続けていくのだろう。

投稿者 経歴

  • 名前 深山 哲夫 (みやま てつお)
  • 1974年新潟生まれ。
  • 2003年、新婚旅行として夫婦で南米自転車旅行に出発。
  • バスや船も使いながら、のんびり旅して2004年帰国。
  • 現在、中南米専門のトラベルコンサルタント。
  • 神戸市在住。

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