09_nodera

走り出すことへの感謝

皆さん、2006年です!また新しい年が始まりましたね。2005年は皆さんにとって良い年でしたか?私にとってはとても素晴らしい年でした。このサイトの仲間として皆さんに記事を見ていただいたこと。そこから生まれた多くの人との繋がり。それらが生活に活気を与えてくれるものとなり、自転車を通して広がる世界の素晴らしさを再確認することができました。そしてもう一つ。私にとって2005年に起きた、疑いようのない最大の出来事が有りました。そうです、私はついに夢描いていた全日本選手権で勝利したのです。…8人のチームメイトを犠牲にして…。

知っていましたか?レースで勝利する瞬間。喜びや感動だけではなく、罪悪感や自己嫌悪の感情に襲われることを。

ロードレースはルール上、1人1人に結果が付く個人競技。しかしチームで勝利を手にするため、勝つための「エース」とそれを捨て身でサポートする「アシスト」に選手の役割が分けられるんです。アシストの選手は自分が勝利する僅かな可能性を捨て、エースのために走る。もちろんチームメイトの勝利は喜ばしい事であるが、決して100%の喜びでは無いはず。99%嬉しくても100%は自らが勝利することだと思うんですよね。

私があのレースでゴールラインを通過した瞬間。夢を手に入れた大きな喜び、責任を果たした安堵感。チームメイトへの感謝。そして、同時に彼らの顔を直視できないほどの罪悪感に襲われたのは確か。唯一の報いは、その犠牲になったはずの彼ら一人一人が、そんな素振を微塵も見せずに祝福してくれたこと。その時の事を思い出すと今でも目頭が熱くなる。

この勝利に『ありがとう。感動した。』と言ってくれたチームメイトの言葉は、自分の中で一生の宝物になった。人から感謝されることは素晴らしい。しかし、人へ感謝の気持ちを抱くことが出来ることは、もっと素晴らしい気がしませんか?私は彼らへの感謝の気持ちを決して忘れないでしょう。

このチームで、このメンバーで走ることができた、この1年は本当に素晴らしかった。繰り返し彼らに言った言葉も、言うほど真実味が無くなる気がして、気が済むまで言うことができないでいる。この場をお借りして最後にもう一度言わせてください。

『本当にありがとう。そしてまた今年も一緒に走ることを光栄に思っています。』

皆さんも、これまで以上に私たちを応援して頂ければ幸いです。今年もよろしくお願いします。

≪写真:元旦、大阪の空。雲ひとつない1年のスタート。≫

トラックバック(0)

このブログ記事に対するトラックバックURL

コメント0

コメントする


画像の中に見える文字を入力してください。