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生中継!

過日、私は山田氏より驚くべき情報を得たのであった。

「2006年、かの欧州ではロードレースのシーズンはとっくに始まっており、ツール・ド・フランドルは終了した。」

それならば、そろそろJスポーツに再び加入せねば…、と一人ごちて特筆すべきこともないのだが、山田氏は続けてこう言ったのである。

「今年からクラシックのワンデーも、ロードレース中継は生中継になっている。」

ガビン。これは、うっかりしたことであった。

昨年までツール・ド・フランスのみが生中継であった。他のワンデーレースやジロ(デ・イタリア)などは録画であり、加えて日本における放映は約1ヶ月遅れであった。今年は生中継。ということは、すなわち(電波の到達速度を差し引いて、ほぼ)リアルタイムに観戦できるようになったわけである。

レース観戦というものは、はてどなたさんが優勝されるのであろうか? ワクドキを堪能するものであることに異論はなかろう。

しかるにワンデー、ジロやブエルタのごとく、約一ヶ月遅れの放映となると、この情報化社会ではいつの間にか結果を知ってしまうことが多々あったのである。

「人の噂に戸は立てられない」との道理に何人もあらがうことはできない。とかくこの世はままならぬのであった。

閑話休題。パリ=ルーベやジロ・デ・イタリアがバチグンに面白いと言っても、生中継のツール・ド・フランスが持つライヴ感は希薄であった。

生中継ならば、深夜孤独にテレヴィモニターを見つめたとしても、全世界で同時に、同じ映像を見つめている者が数万、数千万、数億、数千億人いるのだ…との一体感がツールには存在する。「面白かった! 盛り上がった!」と、パリー、ロンドン、ローマ、ヘルシンキ、ミュンヘン、ミルウォーキーで、同様に一人ごちる者が存在する。その瞬間、地球は、自転車惑星となるのである。

「自転車惑星」とは何か? そんなことはどうでもよい。仮に私がジロ最終ステージで、ジルベルト・シモーニ選手の惜敗っぷりに切歯扼腕したとせよ。間髪を入れずイタリア在住の友人ロレンツォに「シモーニ、惜シカッタネ!!」とメールしたとしよう。するとロレンツォは「はぁ? そりゃひと月前のトピックだぜセニョール?」と人を小馬鹿にしまくった返事をくれるであろう。

そもそもロレンツォなる友人は存在しないので構わないのだが、今年はついに! クラシックのワンデーレース、ジロも生中継! 日本人は「西洋に追いつけ追い越せ」と明治維新以来、奮励努力してきたのだが、やっと西洋に追いついたと言える。誠に慶賀すべきことである。

で、見ました見ました。「パリ=ルーベ」の生中継! 「アムステル・ゴールド」の生中継! 「アムステル・ゴールド」では0.53秒、日本のチャンピオンジャージが映る。野寺選手も出場していたのであった。世界中がそれを目撃し、日本人も(電波の到達速度を差し引いて、ほぼ)リアルタイムにそれを目撃したわけである。

…しかしここで問題は、生中継なのに私は結局DVD録画して、ボチボチすこしずつ見ていることなのです。もったいないことです。2006年、日本はついに西洋に追いついた。しかし私は1日遅れ、あるいは2日遅れなのであった。

ともかく、ジロ・デ・イタリア2006は、5月6日23時30分から第一ステージ生中継開始! うおー! 盛り上がってきた! そのとき私は西洋に追いつき、真のモダン・マンになるのであろう。…録画して見ても、実況・白戸氏が「ライヴでお届けしています! ライヴでお届けしています!」と連呼されるので生中継感は満点。これを見逃す手はない、と一人ごちたのであった。

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コメント2

BABA :

>みーこさん

絶好のナマチュウ・シーズン到来ですね!
いつか、沿道でナマチュウグビグビで観戦したいものです。
は! そーか、山岳ステージ応援の観客が気が狂っているように見えるのは、みんな酔っぱらっているから?
ジロでナマチュウ、楽しみです。

みーこ :

「生中継」を無理やり「ナマ中、注ぐ」と読みました。
生中継はナマ中グビグビ飲みながら観戦したいですね。

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