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ヘルメット問題

私は、自転車に乗るとき、ほぼ100万%、ヘルメットをかぶっている。

思い起こせば少年時代、ヘルメットかぶらずに走っていたのは、若さゆえの恐れの無さではなかったろうか? 恐いもの知らずであった。桑原桑原。本来、私は小心者・臆病者なので、ヘルメットかぶらずに車道を走るのはたいそう恐いのだ。

いざヘルメットをかぶれば、心の安堵を得る。なぜ、そう感じるのかを、そもそもの語源から探ってみる。

「ヘルメット」の語源。その語は「ヘル・メッ・ト」と分解せられる。すなわち「ヘル(地獄)」+「メツ(滅)」+「トウ(頭)」である。「頭が地獄になる危険を滅する」もの、それがヘルメットなのだろう。

頭地獄を防ぐヘルメットであるが、ヘルメット着用者が意外なほど少数なのは、米国メジャー石油会社の陰謀に他ならない。

もし、すべての自転車走行者がヘルメットをかぶれば、自転車が街中でより目立つようになるはずだ。すると「カッコいいやん!」と、あらためて自転車の魅力に気づく人が増える。クルマを捨てて(捨てなくてもいいけど)、自転車に乗り換える人が増える。そしてガソリンの需要は激減する。北京で蝶がはばたけば、ニューヨークで桶屋がもうかる寸法だ。よって米国メジャーはあの手この手で、庶民をヘルメットから遠ざけようとしている。

その一手は、「ヘルメットを臭くする」というものだ。夏場になると、私のヘルメットは臭気を放つようになる。これは細菌兵器の仕業である。困ったものである。

科学の進歩は素晴らしい。世の中には「臭気を測る精密機械」=アラバスターというものがあるらしい。「納豆が352、鮒鮨が486となるそうな。クサヤはといえば、焼きたてのモノが1267」(臭い料理ナンバーワンの「週刊 自転車ツーキニスト252」疋田智氏のメールマガジンより)。アラバスターは、「臭さ」を数値化するおそるべき精密機械だ。

臭い匂いを生涯かぎ続ける、アラバスターには同情の念を禁じ得ない。しかし、それがアラバスターの存在理由なので仕方がない。そこで、さっそくアラバスターで、私のヘルメットの臭さを測ってみました! ウソである。

ヘルメットをかぶるのは、安全のため、という即物的な理由だけではダメだ。ヘルメットをかぶると、カッコよくなってモテモテになる、というロマンを求めるべきだ。しかしヘルメットが臭気を放つので決してモテないのであった。ディレンマである。

今年の夏こそは、水洗いをマメにする、インナーパッドを取り替える、抗菌スプレーをシュッシュする、ことなどを心がけたいものである。もう夏はすぐそこだ。

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