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書評:「華麗なる双輪主義 -スタイルのある自転車生活-」小池一介著

ただ移動手段、生活手段として自転車に乗っている人はこのサイトをごらんになることはないと思いますが、速く走るためだけにとか、爽快感を得るためだけに自転車に乗っておられるサイクリストの方は沢山いらっしゃるでしょう。かくいう私もそんな<機能派>サイクリストの一人でございます。

そんなあなたに(私にも)この一冊です。

これは自転車とファッションとが両立し得ることをわかりやすく説明している本です、というか、自転車にエレガントに乗る方法が奥深い説明とともにいやと言うほど書いてある本です。著者の自転車に対する造詣の深さにも舌を巻きます(勉強になります)。写真もふんだんに配置してありますから、自転車×エレガンスとは如何なるものかを視覚的に素早く勉強することもできるという、日本社会にこれまで存在しなかった恐ろしく画期的な本です。

過去において自転車がいかにスタイリッシュで高級な乗り物であったかという歴史からはじまり、キャリア、カゴ、サドル、ペダル、自転車の色、などなど、どの部分をどうすればよいかという具体的な提案がテーマとして分けられており、それらが各章で綴られていきます。

単に著者の考えを押しつけるのではなく、自転車の本場である欧州において現地の人々がどのように自転車にエレガンスを求めているのかという裏付けがきちんとなされていますので、その説明には強い説得力が備わっていると感じれられる、はずですが、著者の個性による強いバイアスがかかっているような気もしました。しかしまた、それが至極心地良かったことも認めます。

この本を読む上では、著者が提案するスタイルに共感できるかどうかがポイントになるかと思いますが、私はエエんかどうかわかりませんでした。しかし、エエんかなこれ、と思わされた時点でこの本を開いて読んだ価値は十分にあったと言えましょう。私ならこうする、ああすると、自らの自転車センスを整理しなおす格好の機会が与えられたとみることもできます。

著者の経歴をみてみると、それは奇抜としか表現のしようがないものですが、きっと大変に偉い方に違いありません。本文のところどころに登場する著者ご自身の行動からしても、一般には変人で通っておられるようです、のでますます、体制に与されない偉い方に違いありません。

最後に一点、私が大ウケした箇所(大ウケした箇所の直前)を引用しておきます。

<p37より>最近では、本来、環境にやさしいはずの自転車が、まるでロボット兵器のようにメカニカルになって、「自然を征服する機械科学」の象徴のように見えて、自然と対決してなじもうとしないデザインになって来ている。機械は所詮、大自然に対抗できるほどの物ではない。(中略)自転車ごときがそのような姿をしているのが、妙に痛々しい。私はそれをカッコ悪いと思うが、・・・

著者はそれをカッコ悪いと思うが・・・、どうなのかは実際にお手にとってどうぞ!

☆☆☆☆★★(☆=20点、★=5点)

power(2006/8/13)

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コメント1

サスケハナ :

わたしも本書を一読して、その感想をMY BlogにUPしました。
ホボ同じ印象だったのだなあ、と思っています。
どうぞよろしく。

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