00_takuya

道路 by Takuya

ひろい道路のまんなかで
手足を開いてねころがる
はじめてみるまっしろな空

これはなんのにおい
去年の夏のぱりぱりの輪ゴム
くろいタールのにがい灰皿
川のふちにかたまったドロ

これはなんのあじ
カミナリの朝の舌のざらざら
あけたばかりのかんづめのふた
人間用のかんづめのしょっぱいふた

はれた冬の午後ひるねした
あの大きなかんづめに
なにがはいっていたのかな
あったかくってくさかった
ごろごろころがるへんなかんづめ


あーあーチビくん
ペチャンコくん
缶詰の中は腐ったシダ
シダっていうんは裏庭の草
君の手みたいにクルンと巻いた
コケの匂いのひょろ長い草

缶詰の中は腐った恐竜
恐竜っていうんは大きなトカゲ
君が登った冷蔵庫より
何十倍も大きなトカゲ

缶詰の中はただの人間
君の知ってる変な生き物
狭いところでほっとする
君と同じでやらかい人間

君の白い歯とあごの骨
桜色した脚の肉
ラベンダーのはらわたも
3日もすれば真っ黒に
あちらこちらに散らばって
雨に流され地面の中へ
それから百万年たったくらい
缶詰にされるかも知れへんね
ずっと昔はここいらも
シダとコケにおおわれて
恐竜がいたかも知れんよね


黒い道路の真ん中で
その子の横に立っている
瞳孔に映る僕の自転車

僕の乗り物はいいやろう
頭をたれて見下ろしながら
どこにも連れては行けへんけれど
邪魔にもならんと願うけど

僕の乗り物はいいやろう
缶詰じゃなくて空っぽやから
車輪のスポークの間から
空の向うが見えるやろう

僕の乗り物はいいやろう
細くて薄くてたよんないから
上の光に溶け込んで
飛んでるみたいに見えるやろう

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コメント6

sotaro :

あぁ、レクイエムだったのか、、、。

そりゃ、人間の僕が道路に寝転ぶのと訳が
ちがうや。

made of stoneをきいてみます。

タクヤ :

五条の植樹された中央分離帯に子供の野良猫が三匹住んでいます。餌をやっている人もいるようです。捕まえようとしたけど樹の中に逃げ込んでしまいます。多分そのうち轢かれてしまうのでしょう。

僕は人間でサイズも大きいし判断もできるので道路は大好きですが、この猫達がどう思っているかを考えると恐ろしい気持ちになります。

話が飛んでしまいますが、ストーンローゼズの「MadeOfStone」という曲があって詩のなかに道路が出てきます。ぜひ歌詞を読みながら聞いてみてください。

sotaro :

道路はヒトとヒトをつなぐモノなのでとてもいい
発明品だとおもっています、と思っているふりをしています。

on the roadって。

思えば、廻りは道路ばっかり。
ウェブがある以前に、もちろん道路があって、いまでは
道路はweb2.0よろしく、road2.0になっているのかな?

道路に寝転ぶときもちいいのは、きっと自然なことです。
僕も3、4歳のころ、よく家の前で車に轢かれないことを
わかったうえで寝転がって空を見てました。

空を背景に現れる、自分と近所の家々のシルエットを俯瞰していたかな。そして顔のすぐそばの
地べたに、落とされた鳩のフンを手にとって、ホオズリしていたのは事実。

道路に寝転がって感じるコトは、きっと格別で、今33歳になった自分でも、いえの前の道路でネッコロガッタラ、空を見たら、きっと。

タクヤ :

用事で東京に来ています。東京の道路には色んなものが落ちています。今日も道路の真ん中に子どもの靴が落ちていて一瞬ギクッっとしました。

落ちている物に近づいて行く時は「ネコだったりしたらどうしよう」と不安になる時がしょっちゅうあります。ぼろ布だとか軍手だとホッとします。

動物は信号も交通標識も理解できず、でも僕達はそういうシステムを信じて生活している訳です。道路っていうのは便利だけど残酷なものだなぁと思う時があります。

お疲れで何を書いてるか判らなくなってきたのでこのへんで。

Anonymous :

轢かれるぞ!

yaezo :

タクヤ・ワールド!
柔らかく温かいゼリーの中で、ふわふわゴロゴロしているような気分になります。
そうか~、タクヤさんの頭の中はこんなに心地良い場所なのか~。
ええね~。

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