11_yaezo

くまのはなし

「先生、わたし昨日おかしな夢をみたんですよ。どんな夢かって、そう、それを先生に診断していただきたくてこうして来たんです。きいていただけます?それは、こんな夢だったんです。
わたしはある離島に住んでいました。そこで3匹のくまを飼っていたんです。メスのくまが2匹と、オスが1匹です。わたしはオスのくまと散歩をするのが日課でした。くまに首輪をつけて、島内をぐるりと散歩するんです。そのオスのくまは育児が趣味で、いつもどこからか謎のこぐまを連れてきていました。わたしたちは1人と2匹(オスのくまとこぐま)でのんびりと散歩をしていました。
そこへ島民から知らせが入ったんです。大変じゃ!って。聞けばなんでも、わたしの飼っていたメスのくまの1匹が逃げ出したというんです。それまでわたしがくまを飼うことを黙認していた優しい島民も、これには青くなりました。これはくまった。どうしたもんだべかって。その逃げたメスのくまは危険ではありませんでしたが、どこかエキセントリックな部分がありましたから、わたしも探すことにしたんです。そうですよね、当たり前です。だって、わたしが飼っているくまなんですから。
わたしは例によってオスのくまを連れて、島内をあちこち探しました。ずいぶん長い距離を歩きました。でもなかなかメスのくまは見付かりませんでした。どんどん歩いていくと、目の前に突然ぽっかりと洞窟が現れたんです。洞窟ですよ。そりゃ驚きました。中を覗き込んでみても、真っ暗で何も見えません。メスのくまがいるとすれば、ここに違いありません。わたしは意を決して中に入ってみることにしました。オスのくまには洞窟の入り口で待っているように言いつけました。オスは言いつけを守ります。やればできるくまなんです。
ソロソロと入っていった洞窟は相変わらず真っ暗でしたが、目が慣れてきたのか次第に周りのものが見えるようになってきました。よく見ると、苔むした壁には何か絵のようなものが描いてあります。わたしは近付いてよく見てみました。そこに描いてあったのは、自転車でした。くまの絵もありました。それから・・・あぁこれは言えません。勘弁してください。とにかく、わたしは恐ろしくなって、急に体が冷たくなっていくのを感じました。寒い。今すぐここを出なければ。でも力が出てきません。壁画の魔力のようなものがわたしから力を急速に奪っていったのです。
もうダメかとヘナヘナと座り込んだとき、洞窟の入り口からおおい、おおい、とわたしを呼ぶ声がしました。島民です。助かったと思いました。体温も戻ってきたように思いました。わたしは這うようにして入り口へと向かいました。
あとで聞いたところによれば、その洞窟は古代人の聖地だったという言い伝えがあるそうです。それゆえ島民はその洞窟を聖域として立ち入りを禁止していたそうです。誰もわたしに洞窟で何を見たかは聞きませんでした。わたしも何を見たかは言いませんでした。
その後、メスのくまは無事に見付かりました。なんでも、ぱぴぷぺぽ・パピプペポと、ぱ行の発音練習をしながら木に登っていたら、高いところまで登りすぎておりられなくなってしまったそうです。なんとも人騒がせですね。
先生はこの夢をどう解釈なさいますか。ふむふむ、なるほど。そうですか。そうですね。実はわたしもそう思っていたんですよ。これで安心しました。今夜もぐっすり眠れそうです。それでは、さようなら。ごきげんよう」

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コメント2

yaezo :

こんにちは。お元気ですか。
わたしは3ヶ月ほど雲隠れしていました。
そしてなんかゴソゴソと書いたと思ったら、コレ。

きっと
「あぁ、ついにyaezoは頭がおかしくなってしまったにちがいない。あるいは5月病か」
と思われていることでしょう。
えぇ、えぇ、いいのです。えへへ。

daikokuyaさんも、今は悪い風邪が流行っているそうですから、どうかご自愛下さい。

ところで、自転車の良い季節になりましたね。
今が、乗り時です。多分。

daikokuya :

体で調子の悪いところは?
あ、無いですか。

食欲はどうです?
ありすぎて困るんですか?
それはウチでは専門外ですね。
後で別の病院を紹介します。

で、クマに自転車・・・ですか。

ああ、それはハニーティーでも飲みながら、
『パディントンフランスへ』
を読めばスッキリしますよ。

ああ、BGMは「ぼくはくま」がいいですねぇ。

それではお大事に~。

次の方、どうぞ~

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